
葦ペン「カラム」:アラビア・カリグラフィーのペン先を削る
カリグラファーがカラム(葦ペン)を乾燥させ、成形し、ペン先を削る方法、ペン先の角度が筆跡に与える影響、そして写本が物語る厳格な運筆管理について解説します。
カラム(qalam)は、アラビア書体のカリグラフィーに不可欠な葦(あし)製のペンである。金属製のペン先とは異なり柔軟性がないため、書家は素材のしなりではなく、ペンの角度、筆圧、運筆の方向を物理的に調整することで線の太さに変化をつける。
カバー画像はAIを補助に制作した独自の歴史的再構成で、特定の建造物、工房、作品を撮影したものではありません。
素材・構造・使われ方
製作は、真っ直ぐな葦を選んで乾燥させ、小刀で先端を削り、割り(スリット)を入れてペン先を作ることから始まる。最も重要なのは先端を斜めにカットして平らな刃を作ることである。この角度が、書体ごとの幾何学的な規則に従って線の太細を生み出す。
正確に見分ける方法
ペンのサイズは写本の規模(大判のコーランから細密な書体まで)に応じて使い分けられた。完璧なペン先を作る単一の普遍的な技法は存在せず、流派や時代ごとに多様な伝承がある。名筆の誕生は、神秘的な道具のカットではなく、鍛錬された運筆技術に依存している。
資料
- The Met: Art of the Islamic World, Unit 2 — calligraphy tools, scripts and teaching material.
- The Met: Folio from an Early Qur’an Manuscript — object evidence for early large-scale reed-pen writing.
- The Met: Folio from a Monumental Qur’an — scale, ink and calligraphic material evidence.





